看護理念と基本方針
【理念】
私たちは「安全」「安心」の看護・介護を実践し、満足度の高いチーム医療を推進します。
【基本方針】
◎ 専門職としての本質を忘れずに、高い倫理観を持って患者中心の看護・介護の実践を行います。
◎ 自律的に学び続ける環境で、自己のキャリア形成を行います。
◎ 地域に関心を持ち、日常だった患者さまの暮らしに目を向け、多職種との連携と協働で「帰りたい」を支援します。
目標
◎ 慢性期病院ならではの地域における機能や役割を発揮し、心のこもった接遇で信頼関係を構築します。
◎ 風通しの良い風土を築き、学びや支え合いの環境を作ります。
◎ 高齢者に対する適切な評価を行い、安全に配慮した看護・介護の提供をします。
◎ チーム医療による連携を強化し、患者さまを生活の場へ繋げます。
病棟
特定行為について
看護師による特定行為の包括同意についてのお願い
特定行為とは、厚生労働省の「特定行為に係る看護師の研修制度」により、専門的に養成された特定行為研修修了者(特定看護師)が、医師の指示を待たずに、予め作成された手順書(医師の指示簿)に従い、認められた診療の補助(特定行為)を実施する事です。
特定看護師が特定行為を実施するメリットは、医療チームの一員として、適切な医療を迅速かつタイムリーに提供できる事にあります。
特定行為の実施について
当院では、この研修を修了し、更に病院から実施することの承認を受けた特定看護師が、14行為の特定行為を実施することが出来ます。
皆さまのご理解とご協力を宜しくお願い致します。
現在当院で実施可能な特定行為
特定行為区分 | 特定行為 |
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呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 侵襲的陽圧換気の設定変更 |
非侵襲的陽圧換気の設定変更 | |
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 | |
人工呼吸器からの離脱 | |
栄養及び水分管理に係薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 |
脱水症状に対する輸液による補正 | |
感染に係る薬剤投与関連 | 感染徴候ががある者に対する薬剤の臨時の投与 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | インスリンの投与量の調整 |
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 抗けいれん剤の臨時の投与 |
抗精神病薬の臨時の投与 | |
抗不安薬の臨時の投与 | |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 気管カニューレの交換 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 |
創傷に対する陰圧閉鎖療法 |
(ご参考)
◎看護師による特定行為の包括同意書
◎特定掲示ポスター
地域包括ケア病棟のご案内
急性期治療を経過し、病状が安定した患者様に対して、在宅や介護施設への復帰支援に向けた医療や支援を行う病棟です。本来であれば、一般病床で症状が安定しますと、早期に退院をしていただく事となっています。
しかし、在宅での療養に不安があり、もう少しの入院治療で社会復帰できる患者様の為に、当院では「地域包括ケア病棟」をご用意し、安心して入退院していただけるよう支援していきます。
心身が回復するよう医師や看護師、病棟専従の理学療法士などにより、在宅復帰に向けて治療・支援を行っていきます。
また病棟専任の医療ソーシャルワーカーが患者様の退院支援、退院後のケアについてサポートさせていただきます。
入院費について
入院費は定額で、リハビリテーション・投薬料・注射料・処置料・検査料・入院基本料・画像診断料などの費用全てが含まれています。
月の医療費の負担条件が定められていますので、一般病床の場合と負担上限は変わりません。
入院にあたり留意点
一般的な血液検査、レントゲン検査、投薬治療は可能ですが、急性期病院で行うような高額な医薬品の投与や特殊な検査、手術などには対応出来ません。
病状の変化により、主治医が集中的な治療が必要と判断すれば、急性期の病院へ転医となる場合があります。入院日数は保険診療上、原則的に最大60日までとなっております。症状が安定しましたらご自宅、介護施設等々にお戻り頂きます。
療養病棟(24床)のご案内
急性期医療の治療を終えた後も、病院での医療提供の必要性が高く、自宅や施設での療養に不安が残る患者様を対象とした病棟です。
主に医療区分2~3などの医療必要度の高い患者様を受け入れることが期待されており、現在、日常生活に介助を要し、中心静脈栄養や継続的に酸素投与が必要な患者様が入院されています。
また、医療必要度が低下した患者様に対しては、医師、病棟スタッフ、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーなどで話し合い、プランを作成、在宅復帰を目指しています。
在宅復帰が困難な場合は、患者さまとご家族の希望に応じ、その状況、状態に応じた施設等への退院支援を行っています。
医療区分 | |
医療区分3 | 【疾患・状態】 ・スモン ・医師及び看護師により、常時監視・管理を実施している状態 【医療処置】 ・24時間持続点滴 ・中心静脈栄養 ・人工呼吸器使用 ・ドレーン法 ・胸腹腔洗浄 ・発熱を伴う場合の気管切開、気管内挿管 ・感染隔離室における管理 ・酸素療法(酸素を必要とする状態かを毎月確認) |
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医療区分2 | 【疾患・状態】 ・筋ジストロフィー ・多発性硬化症 ・ 筋萎縮性側索硬化症 ・パーキンソン病関連疾患 ・その他の難病(スモン除く) ・脊髄損傷(頸髄損傷) ・慢性閉塞性肺疾(COPD) ・疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍 ・肺炎 ・尿路感染症 ・リハビリテーションが必要な疾患が発症してから30日以内 ・脱水かつ発熱を伴う状態 ・体内出血 ・頻回の嘔吐かつ発熱を伴う状態 ・褥瘡 ・末梢循環障害による下肢末端開放創 ・せん妄 ・うつ状態 ・暴行が毎日みられる状態(原因・治療方針を医師を含め検討) 【医療処置】 ・透析 ・発熱又は嘔吐を伴う場合の経腸栄養 ・喀痰吸引(1日8回以上) ・気管切開 ・気管内挿管のケア ・頻回の血糖検査 ・創傷(皮膚潰瘍・手術創・創傷処置) |
医療区分1 | 医療区分2・3に該当しない者 |